二十世紀梨を栽培している100軒以上の果樹園を直接担当させていただいています。梨の栽培で最も相談が多いのは病害虫対策です。害虫や病気の種類、状態によって薬剤や使い方が異なり、選び方には注意が必要です。栽培している方でも特にハダニの種類は見分けにくく、「見に来て欲しい!」という声が後を絶ちません。葉が弱ると光合成が阻害されて実の太り方が悪くなってしまうので、すぐに駆け付けて葉の状態をルーペで確認し、何の種類か、卵の状態か、ふ化した後かを見極めて的確なアドバイスを行っています。
最近、重点的に防除にあたっている病気に赤星病があります。この病気はどれだけ梨の木に対策をしても効果がありません。というのも、春先に梨に広がるのですが、胞子は梨の木で越冬せず、住宅の垣根によく使われている樹木に移って越冬するのです。他県では産地をつぶしてしまうという理由でその樹木を使用しない条例が作られているほど。鳥取県では、撲滅に向けて補助金を支給しており、防除の設計計画・指導を私が担当しています。住宅100軒のうち1〜2軒の割合で植えられているので、県やJAと協力して一軒一軒散布に回る地道な努力を続けています。
顔も知らない生産者さんのところに行くことから始め、勉強させてもらいながら、どんな小さなことでもお客様の役に立てることはないか、自分にできることはないかという気持ちで仕事をさせてもらっています。生産者の皆さんと日々話をすることが楽しく、私の提案に「お前がそう言うなら」と言ってくれる関係を築けた時ほど嬉しいことはありません。今後の目標は、生産者の近くで積極的に情報を発信していくこと。例えば、商品をよく知るランドサイエンスだからできる栽培講習会などを企画し、自分らしさを活かしていきたいですね。
