【コラム】引退馬を用いた循環型農業について
平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
皆様は「循環型農業」をご存じでしょうか。
本日は競馬好きである筆者が「馬」と「循環型農業」について思うことを書かせていただきました。
循環型農業とは化学肥料や農薬の使用を抑え、
資源を循環させることで自然環境への負荷を軽減する農業のことです。
循環型農業には以下のようなメリットがあります。
■生態系の保全
化学肥料や化学合成農薬の使用を抑え有機農薬や天敵動物を利用することで
生態系への負荷を減らすことができます。
■安全性の向上
循環型農業は化学物資ではなく有機物を使用することにより、
土壌の劣化や人体等への影響を減らすことが期待できます。
■資源問題の低減
廃棄物を利用することにより資源の枯渇リスクや廃棄物の処理を減らし
資源問題の低減に貢献できます。

さらに循環型農業は他業界の救いになる可能性も秘めています。
一例として「引退した競走馬を用いた循環型農業」を紹介いたします。
日本では年間約7000頭が競走馬として活躍することを目標に生産されています。
しかし活躍できる競走馬は一握りです。
ほとんどが活躍できなかった、または競走馬になれなかった等の理由により、消えていきます。
セカンドキャリアとしてアニマルセラピーや乗馬施設での活用がございますが
全ての馬を受け入れるほどの受け皿はありません。
そこで循環型農業です。
馬糞には有機物が多く、保水性や通気性の向上等の土壌改良を行うことができます。
作物とともに育った野草の中には馬が食べられるものもあります。
馬糞で土が育ち、作物や野草が育つ。育った野草を馬が食べて馬糞ができる。

このような好循環が生まれ、馬はセカンドキャリアの受け皿確保、
人は質のよい作物を作れともにメリットを享受する事が出来るのです。
循環型農業は多くの可能性を秘めています。
交付金や補助金の制度もありますので是非ご検討ください。